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Pushuke magazine

2024/02/05 15:37


こんにちは、ひる寝です🦥


 

非常に熱しやすく冷めやすい私ですが

近頃はなぜか映画がマイブームなのです。


 

先週は映画館で『哀れなるもの』『Perfect days』、家では前から気になっていた『グランド・ブダペスト・ホテル』の3本を観ました。


…こんな1週間に映画を観たのは初めてかも。


観たあとにサントラを聴いたり

他の人の感想や考察を読み漁ったり、

余韻に浸れるのも楽しみなんですよね。


 

先週観た中でも特に印象的だったのは

『哀れなるものたち』で、これは

かなり癖強な映画なんですけど…。


その解説記事をなにげなく読んでいた中で

『循環』という言葉が使われているのを見たとき

一瞬、雷に打たれたような感覚になりました。


様々な経験を重ねる主人公が

それでも決して汚れてはいない理由として

私たち人間は循環をしているから、と。




 

人ってみんな、毎朝起きてごはんを食べて、

また夜になって眠る。そしてまた朝が来ます。


 

その中でみんな様々なことが起きていて

いろんなことを感じたりするんですけど、

 

悲しい気持ちや淋しい気持ちになったり。

いつも正しくは居られず、悔やんだりもします。

 

忘れたくても忘れられないような強い怒りに

飲み込まれそうになることも…

大人になってもやっぱりありますよね。



でも日々をこなし、巡り巡るうちに濾過され

だんだんと薄まっていくんですよね。


 

見た目には変わっていないようでも

少しずつ少しずつ確実に変わっていく。

 

良いことも悪いことも経験しながら、

私たちは時を重ねて成長していく。


わからなかったことがわかるようになって、

許せなかったことが許せるようになって、

食べられなかったものが好きになってゆく。

 

でも、子供の頃から変わらず大事にしてる

ぬいぐるみがいたりするんですけどね。

…そのアンバランスさが人間らしさなのかも。

 

 


身体の細胞も順番に入れ替わっていき、

自分は自分のはずなのに少し前とは実は

まるっきり違うものに生まれ変わっています。


人もそういう大きな自然の中の一部。


 

そのイメージになぜだか救われたような、

軽やかな気持ちになりました。



そうだよね、人間って、どんなときでも

前を向いて歩いていこうとする生き物だ。

 



これを書いた後で観た『PERFECT DAYS』も

同じく変化をテーマとして描いていながらも

また少し角度の違う解釈が感じられて、

きれいな偶然にしみじみとしました。



『哀れなるものたち』はどんどん吸収して

 成長してゆく変化を恐れず喜ぶこと。

 

『PERFECT DAYS』は変わらない中にいて

 ささやかな変化を愛すること。

 

 

 

変わることは怖いかもしれないけれど、

変われるからこそ未来がある。


私たちは毎日を積み重ねながらも、いつも新しい。




 

 

普段考えないことを考える

そんな、対話の時間でした。

 

映画ってやっぱりいいものですね。



 



『哀れなるものたち』※R18+指定です

あらすじ:自ら命を絶った女性の死体を手に入れた天才外科医バクスターは、まだ生きていたお腹の中の胎児の脳を彼女の身体に移植する。研究対象である彼女に“ベラ”という名を付け、日々めざましい速度で成長してゆく彼女を助手のマッキャンドルを率いて観察するが…。

公式サイト


『 PERFECT DAYS 』

あらすじ:朝起きて、歯を磨いて、制服を来て、仕事道具の積んだ車に乗って、お気に入りのカセットテープから一本選んで仕事場へ向かう。簡素なルーティンをこなしながら淡々と暮らす、トイレの清掃作業員平山の静かな日々。その中で訪れる、風が木々を揺らすような出来事たち。

公式サイト


  





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